【α版完成を目指して、鋭意制作中】



『罪神』の監督・脚本を務めております、上野雅成です。

■2009年春からスタートした『罪神』の制作ですが、今年の5月より集中制作体制に移行したことでようやくゲームの輪郭が見えてくるところまで制作を進めることができました。
現在、まずは「α版」の完成を目指して日々キーボードやらホワイトボードやら画面上のスクリプトと格闘しつつ、スタッフとの打ち合わせを重ねています。

■その中で、常に問い続けているのは、「本質は何か?」──という命題です。
哲学思想の話ではなく、もっと実践的な意味で、いまぼくらが創っているこの作品は、どのようにみなさんに受け取られ、どのような感情を生むのだろうか?──ということです。

ゲームプレイが終わったとき、そこに何が生まれているだろうか?

ぼくはそこが本質だと考えています。

■ゲームとは、選択と結末の繰り返しです。
ぼくらはそこに一つのメッセージを乗せて『罪神』を創っていますが、それは掛け算のひとつめの数字を創っている作業です。
掛け合わされるもうひとつの数字は、もちろん、受け手であるみなさんの心です。

答えは決定づけられていませんが、喜劇が笑いを、悲劇は哀しさを呼び醒ますように、この方程式のひとつめの数字をどのようなものとして表現するかが、クリエイトの腕の見せ所です。


このほど、『罪神』を通してみなさんに届けたいメッセージを、その表現の塊を、この胸の内から引きずりだすことができました。

あとは、その荒削りな塊を、できるだけ丹念に5人で磨き上げ、一つのゲーム作品として仕上げていきたいと思っております。
『罪神』と出遭える日を愉しみにお待ちいただければ幸いです。



                                         2011.07.07

「罪……紙?」